「画図百鬼夜行全画集」が最高な件

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鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 (角川ソフィア文庫)

鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 (角川ソフィア文庫)

 

鳥山石燕て名前がもう格好良いものなー。超有名処の作家の割りにちゃんと認識していない人も多いんですが、日本妖怪画の最初の完成型を作った画家による画集です。画集と言っても文庫本サイズ。実に小ぶりでちょっと残念かな。デカい図版で観たいですね、やっぱ。

 今では京極夏彦の功罪もあってソレなりに知名度を得た妖怪画。とにかく表現の幅が広い事と実に漫画的である事が特徴で、妖怪と云いつつもの凄く愛らしい絵がたくさん飛び出してきます。まー、要はこのおっさんが日本の妖怪のビジュアルを決めたんやな、って事です。

 【画図百鬼夜行】から「陰」「陽」「風」、【今昔画図続百鬼】から「雨」「晦」「明」、【今昔百鬼拾遺】から「雲」「霧」「雨」、【百器徒然袋】から「上」「中」「下」の各編、合わせて百九十三の妖怪図画達。

詩は人心の物に感じて声を発するところ、画はまた無声の詩とかや

  とにかく、この時代にこんな想像力豊かな作品が生み出されていた事に驚くと同時に、あまりに可愛いタッチに思わずにやけてしまう事間違いないです。オススメ。■■

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