「アバター」を観た感想は『この作品は劇場で観ないと観た事にはならない』だった

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劇場で観るべき映画「AVATAR」を観ました。先に云っておくと、公開当時僕はもちろん劇場でこの作品を観て、「とにかくこの作品は3D上映を行っている劇場で観ろ」と云いまわっていました。

 今後全ての映画作品が3D映像になるとは到底思えませんが、この作品はエポック足り得るクオリティに充分達していましたね。

 家庭用TVにも3D技術が入り込んでくる気配もあったものの、それも一過性のものだったように思います。

 劇場の大画面でこの作品を観る事を強く勧めたいのですが、もうそう云う機会はありませんかねえ。 

基本情報

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22世紀、人類は地球から遠く離れたパンドラで<アバター計画>に着手していた。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体<アバター>を創ることで、有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘しようというのだ。この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、<アバター>を得て体の自由を取り戻す。パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるジェイク。しかし彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく……。

感想

物語自体は、恐ろしく判りやすい勧善懲悪です。

 自然を大切にしようね、などと今更臆面も無く堂々と言い切ってしまうキャメロン御大のド直球が全編を貫きます。

 良いも悪いもハズしは一切なし。

 欲しい所にポンポンとボールが放り込まれてくる感じで単純に美しい映像も多いから、SFに興味の無い女性や子供でも楽しめるんじゃないかなぁと思いました。

 と云うかこの映画、SFと見せかけて実はそうではなく、ファンタジーものなので、かなり間口は広いと思います。

3D映画はこの作品以前と以後に分けられる

唯一、絵的に嫌われる可能性があるのは、3D映像でギュンギュン飛び回ったりするのでもしかしたら3D酔いする人がいるかもなーってとこです。

 もしそれが理由でこの映像体験を堪能出来ないのだとしたら、気の毒この上ないっす。

 もうどこからがCGなのかなんて全然判りませんし、CGだった事を完全に忘れてしまう程当たり前の世界に見えるから驚きでした。

 あの一見気持ちの悪いナヴィの青い肌と目の離れた顔つきが、物語の最後では愛らしく見えてくるから不思議です。

 ヒロインキャラなんか、後半になるともう美人に見えてくるもんね。

 恐らく今後の映画史において、アバター以前と以後で3D映画の質は大き変わった、と語られる事になるんじゃないでしょうか。

 映像の可能性をグングンに広げた画期的作品として記憶されるべき作品です。物語の内容は、ほっとんど印象に残っていませんは、それもまたキャメロン監督らしくて良いのです。■■

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