「アイアンマン」を観た感想は『宿題よりもメカだ!』だった

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アイアンマンを観ました。もう何回も何回も観ています。今やアヴェンジャーズ2まで公開されたわけですが、基本を見直そうと思いまして。
 MARVELファンを標榜している僕としては外せない作品です。公開当時はもちろん劇場に出向きました。当時ネット上でトレーラーを散々観ながら僕には判っていました。この作品、間違い無く日本人男子の9割にプリインストールされているという「メカ魂」を直撃してくれるはずだと。

 闘う社長、いざ。

基本情報

アイアンマン [Blu-ray]

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 自社兵器のデモ実験に参加したトニー・スタークはテロ組織に拉致され兵器の開発を強要されてしまう。だが、天才発明家でもある彼は、敵の目を盗み、戦闘用パワードスーツを作り出し脱出に成功。その後、自社兵器がテロ組織に悪用されていたことを知り愕然としたトニーは、最先端の技術を駆使し、圧倒的な破壊力を持つ新たなパワードスーツを開発。
テロを撲滅するため“アイアンマン”となり、命をかけて戦うことを決意する!

感想

ストーリー展開は、現代にマッチするように多少のアレンジはされているものの原作を丁寧に踏襲しています。この作品、ストーリーの部分では特に過不足を感じることはありませんでした。

 それよりもむしろ、ストーリーのどの部分をフィーチャーし、どの部分をより丁寧に描こうとしているかという点において希望通りの力配分だったことが気持ち良かったです。

メカ魂がキーワード

大企業の社長がどうやってアイアンマンを創ったのか」を執拗に追いかけている点が、日本人男子の9割にプリインストールされているという「メカ魂」を直撃してくれたわけです。

 序盤で登場するアイアンマン・マーク1では、鉄塊ギミック満載のスチームパンク的メカ魂に火が着きます。無骨な鉄塊を手作り感満載で組み上げるマーク1は、幼い頃に創った電気工作を思い出させてくれます。

 デザインもいいですね、シンプルでありながらギミックに必要なしかけは遠慮なく剥き出しでくっつけるセンス。あ〜、ハンダ付けって緊張感あって楽しかったなぁと遠い目をしてしまう僕です。

 マーク2、マーク3では近未来ハイテク工作が楽しいです。立体映像のパーツを摘んで組み替えたり、実際に装着して出来を確かめるなど、アニメ的な荒唐無稽感が気持ちいいのです。

 んなわけあるかい的突っ込みは野暮というものです。「金くらいナンボでももっとるわい」なセレブ主人公という設定は、ハッキリ言ってライバルコミック出版社DCコミックスの「ダークナイト」におけるブルース(バットマンの中身)と被りまくっていて、日本での公開時期がちょっと後になったアイアンマンはほんのり後追い感があったのですが、社長自身が「単なるメカオタク」という点では「メカ魂」をプリインストールされた男子の感情移入度が圧倒的に高いと思います。

 男子がしょうもない拘りや好奇心によって何かを創っている時の、根拠なき不屈っぷりったら半端ないわけですが、正にその感じが表現されている点がこの作品の一番素晴らしい点だと思いました。

クライマックス

最後のバトルは僕的に割とどうでも良かった感じですw。ストーリー上の処理として決着が必要なので、まあこんな感じで終わるのが正解ですよねーと云う感じ。

 既に次回作の制作も発表されていましたから、まあ一作目はチャンチャンと終わっていくんだろうなと思っていました。ところが、エンドロール後のおまけにとんでもないサービスが待っていたわけです。MARVELファンにとっては萌え転がり必至のセリフに、当時僕はゾゾゾと鳥肌が立ったものです。

 「嗚呼そうか!そういえば2011年に向けてそういう発表があったあった!こういうことだったのかああ!!!これからのMARVELユニバースは、目が離せないぜオイ。ウォーマシン、マンダリン、どのキャラクタが出てくるのか愉しみやな〜。こうなったら、DCも対抗して、ジャスティスリーグを映画化するしかねーんじゃね!?」

 この妄想は現在、全部実現しています。本当にいい時代になりましたね。長生きするものだなーと、本気で感じる昨今です。

最後に

AC/DCの「バック・イン・ブラック」で始まり、ブラックサバスの「アイアンマン」て幕を閉じるこの映画、メカが観れたらOKという少年は宿題放り出して観るべし!!!■■

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