日々思考し試行し施工する毎日です。
デジタルの分野をフィールドとしているとはいえ、家を建てるような事とゲームを製作する事とでは、根本的な意味でほぼ同じです。
進捗管理の方法や、各専門分野の業者・担当者が協力して1人では到底達成出来ないプロジェクトの完了を目指す点など、類似点は極めて多いと感じます(超ざっくり)。
マインドマップを使う場面の達成感

さてそんなデジタル・コンテンツ開発に於いて、僕は自分の考えを整理したり、又は他人の混乱状況を引き取って整理する際に、度々マインドマップを用いて来ました。
これはかつて会社役員時代、自身のタスク以外に多数の他者が陥っている問題の解決にあたる機会が多かった事に起因します。
正直申しますと、他人の問題解決や、課題の整理などは僕自身得意としている行為でしたが、あまり達成感は感じていなかったといえます。
混乱状況から、物事が整理整頓され円滑にプロジェクト進行が回るようになる事に達成感を感じる事は可能そうに見えるかもしれません。
しかしソレは達成感と呼ぶにはあまりに稚拙で容易でしたし、この程度で達成感を得られる人類など居るものだろうかと感じる程度の事だったのです。
物事を変質させたり操作する事によって、元の状態から何か有益な状態に変化させる事が出来たのなら、或いは達成感を感じる事もあったかも知れません。
しかし。
基本的に他者が陥っている混乱状態、混沌、意思疎通の断絶、などは通常から考えてマイナスの状態です。
そしてそのマイナスを最低限ゼロに、出来ればプラスに転じさせたいワケですが、この事そのものは実に簡単な行為なのです。
ただただ面倒なだけで。
誰でも(同じ言語を使っている程度の共通性は大前提だとして)同じ事をソックリ真似するだけで、本当に誰でも実行出来てしまう事なのです。
しかし現実の見え方は一概にそうとは限りません。
みんな、交通整理が嫌いなの?
比喩的に情報の混乱を整理する行為は、交通整理といわれる事が多いですよね。
これは本当にそのまま、いった通りの意味と考えていいなと思います。
つまり多くの場合で情報は渋滞しているし、コミュニケーションという名の道路が全然舗装されていない。
そう考えると、その状態を解消するにはどんな行為が効果的か、という疑問の答えは比較的誰でも簡単に見つけられるように思うんですよ。
- 信号役を任命して情報を通過させる順番を決め会議のファシリテーションをさせる(適役がいない場合は自分でやる)
- 情報の個人発信に頼る事をやめて定例打合せに議論の場を持ち込むなどして「今が発信の場ですよ」と判るタイミングを作る
- いいたい事をいえていな人を見つけてヒアリングする機会を作る(連れ出してお茶する)
例えばこんな感じでしょうか。
こんなの誰でもわかってるよ、と思われるかもしれませんが、正にその通りです。
誰でも出来ます。いわれたら出来る、というケースもあるかもしれません。
僕はいくつかの考え方のフレームを自分式にアレンジして持っています。
その内の一つが、マインドマップを用いた情報の交通整理、という事なんですよね。
交通整理は完了すれば理路整然とした美しい形に一旦なりますが、その結論に至る迄は結構ぐちゃぐちゃなものです。
そもそも情報が錯綜している状態なので、その状態を無理矢理整理された状態にしても非効率であると思うんですよね。
ですので。
煩雑な情報は煩雑なまま表現する。
はいこれ。
キタコレ。
まあつまり、関係性や重要性、順番など、まったく気にすることなくただ列挙していくんですね。
サンプルを使って説明してみる
まずは何か例がないと説明しにくいので、課題をデッチ上げみようと思います。
では、僕は自分のポッドキャストを始めるにあたって準備した事を引っ張りだしてみようと思います(地味に宣伝する)。
まずはオモイノタケをただ書き出します。
ここで使うツールはこれ。気に入ってるフリーツールですが、似たようなものは沢山存在しているので、ご自身で気に入ったものを探すのもアリですね。
01.まずは思いつくまま書き出した

ざっとこんな感じ。
とにかく思いついたら良い悪いを気にせず書き出します。
今回は僕一人の脳内会議ですが、この項目を複数人であーだこーだルールなくいい合って書き出していくって感じでいいかなーと思います。
02.関係ありそうなものをつなぐ

ざっとね。
1対1などとは気にせずにとにかくどんどんつなぐ。
このツールは、Shiftをおしながらクリックするだけでどんどん接続されるので、サクサクっと。
03.重要なポイントはデカくする

完全に主観で重要なものをピックアップします。
この時点では段階は気にせず、重要かなーと思ったものをドンとでかくする。
整理が終わった後で、重要度に応じてサイズを変える、なんて事を後からヤってもいいですな。
04.配置しなおす

つながりの始発となっている項目を中心に置くように配置しなおしてみます。
なんだか整理されて来た感じしませんかしますよねそうですよね、ええ。
中心に最大の目的を配置しました。
この場合「ポッドキャストを始めたい」です。
05.ラベル要素を追加する

中心の目的は色を変えました。
ここが中心なのだ、と判るように。
そしてそこから1つ目の繋がり全てに「problem」というラベルを付けました。
まあラベル名はなんでもいいんですが、大カテゴリくらいの意味です。
そして最後に、「problem」以外の項目の中で大きく表示設定した、つまりポイントだなーと感じた項目にラベルを付けました。
目立つように赤で。
どうでしょう。
これだけでもうなんとなく、問題の重要性やカテゴライズ、着手すべき順番などが見えてきませんか。
- 大カテゴリの時点でサイズが大きいやつから重要度を上げる
- 赤に項目は気になってる事だから重要度をあげる
- 重要度が多いカテゴリから手を付ける
まこんな感じで。
これ独りの事だからスンナリいったのではなくて、これが複数人が絡む要件だったとしても、基本的に同じ事をヤっています。
大体なんとかなります。
今の職場でははぼ使う機会がナイのですが、以前はよく使っていました。
まず複数人で使う場合は、この内容が可視化されるだけでも大きなメリットがあったように思いますね。
これを会議中に、リアルタイムに作っていく感じです。
まあちょっと慣れは必要ですけど、このツールは直観的で覚える事も少ないので、誰でもすぐに出来ると思います。
ここまで書いておいてアレですが、「マインドマップ」の使い方という意味では、全然正しくない使い方ですw。
まあいいじゃないですか、僕はこんな感じで便利に使ってる、って話なのでね。
で今はよ?
ポッドキャストは無事に始められました。
結果的にここで挙げているような内容から色々の課題は噴出したワケですが、なんとか配信を開始出来たワケです。
何かを始める時、つーのはいくつになってもエキサイティングな行為です。みなさんもポッドキャスト初めてみませんか?で僕と喋ってくださいw■■
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