A24制作の新作映画「ドリーム・シナリオ」を劇場で観てきた。1本以上/週程度のペースで劇場に出向くのだが、当たりの週もあればハズレの週もある。今週は当たりだった。 本作はニコラス・ケイジ主演という点と、制作にかのアリ・アスター監督が名を連ねているという情報だけで、鑑賞すると決めた作品だ。見ると決めた映画作品は、出来るだけトレーラーを観ないというのも自分ルールとして定着した。あとから公式サイトをみたら、序盤のストーリーを「あらすじ」として公開しており、観る前に見なくて良かったと心底思った。 Embed from Getty Images さて物語は、ニコラス・ケイジ演じる動物の進化に関する研究を続ける大学教授ポールが、全く理由も分からないまま何千人もの人々の夢に登場するという事件から始まる。A24らしいスットンキョウな掴みで良いよね。 冴えない中年が次第に「時の人」として持て囃され徐々に増長していく展開となるわけだが、コレは観ていて辛かった。というのも、こういう展開は明らかに後で手痛い反動、しっぺ返しを食らうフラグであるからだ。勿論本作も、そういう展開が待っていた。 夢に登場する彼は最初 […]
ネット界隈をウロツイテいるとよく感じるのは、ブログっつーメディアは本当に若い人々のフィールドだなあ、という事です。 これは何も、僕のようなおっさん風情はブログをあまり書いていないという意味ではなく、メディアの発信者も受信者も共にメインは若者同士なのだという意味です。 その言論空間における共通言語や、共有されている世界観とか時代観?なんかが、確実に「今」を切り取っているよなあ、なんて感じるのです。 あ。 違いますよ、老兵が若人を羨むエントリを書こうとしているんじゃないですからね。 若者達の考えている事等は、ブログなんていう手段でもない限り、我々世代が知る由もない情報です。 まこれは逆も同じ事がいえそうですが、おっさんの考えている事は概ね面白くないのに対して、若者の考えている事は結構面白いケースがあるんですよね。 おっさん面白くない率と若者面白い率が大体同値って感じ。 勿論総ての人がそうではないんですよ。 爆裂オモロイおっさんもいらっしゃいます。 しかしもはや、概要としてはそう認識して差し支え無さそうです。 そんな面白人間達がウヨウヨと徘徊しているブログ界隈、ネット界隈において、かなり高頻 […]
web上で文章を書き始めた時の事は克明に覚えている。なぜならそれは2000年01月01日だったからだ。滅多にやってこないキリのいい日時に何か初体験をしておく事は、後の人生で便利なのかもしれないと思いたち、この日にテキストサイトをアップロードしたのだった。 当時はまだ画像や動画をバンバン気軽に張り付けたり出来ないようなネット世界だったので、メインコンテンツは、ほぼほぼテキストだった。文章を書くことそのものは嫌いではなかったので、色々のネタを考えつつも、結局一番続いたのは個人的な日記だった。 2000年に始めたサイトは数年で閉じてしまったが、その後も事ある毎にサイトを作っては自分のとりとめもない日記をアップロードする生活を送ってはや24年が過ぎた。2000年01月01日開始の威力は、強烈に判り易さを獲得している点からも巨大だ。 日々仕事や趣味で思考行為が多い人生のような気もするので、またこうして日記を書く為の材料自体は豊富だ。書く行為を奪われる程の忙殺環境にならない事を祈りつつ、再起動の宣言である。■■