水木しげるを大好きになってしまうDVDをオススメしたい

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水木しげるはお好きでしょうか。ゲゲゲの鬼太郎が好きかという意味ではありません。この問いは水木しげるの生き方が好きかと云う意味です。僕は水木しげるが大好きです。このじいさんの生き方に憧れを覚えます。このDVDは試金石になるもので、彼の語る言葉の中に真実が見えるなら、水木感染症に捕まったと云う事です、あなたも。

基本情報

DVD 妖怪水木しげるのゲゲゲ幸福論

DVD 妖怪水木しげるのゲゲゲ幸福論

 

人の魅力を一言で伝えるのはなかなか難しいものだが、水木氏にあっては「自然体」がキーワード。謎めく会話の締めにはいつもの『ヒヒヒヒッ』の高笑い。その自嘲的笑いの直前に生まれる鎌鼬(かまいたち)のような一瞬の真空は、周囲を自然と水木ワールドへと誘う。

感想

水木しげるの周りには、妖怪が集まってきています。妖怪みたいな人間、という意味ですが本当に妖怪に見えるのです彼等は。京極夏彦荒俣宏南伸坊呉智英、そして実の娘武良悦子、妻の武良布枝、講談師の田辺一鶴、みんなどっからどう見ても確実に妖怪です。

 彼等はみな水木御大が大好きで尊敬しており、かつ可愛がっているのです。80歳を超えてなお、こんなにも子供っぽく大人げない水木しげるが愛おしくてたまらないのでしょうね。

 水木しげるは奇人ですが、異常なまでに人間臭い奇人なので、そこに触れる人は愛でずにはいられないらしいのです。そして妖怪化していくんでしょうね。

見どころ

水木しげるが原稿を作成する様を観ることが出来るのはこのDVDの見所の一つ。知らなかったのですが、御大は着彩に使用する画材をただ一つの種類に決めており、それ以外は一切使わないのだそうです。

 染め粉です。

 京都で購入するという染め粉はたったの7色。たった7色の染め粉で全てのカラー原稿を塗る。

 なんじゃそら!

 そんなん真似出来るわけないじゃん!映像では、たいした迷いもなくちゃっちゃと色を乗せていきます。そんなの無理です、出来ません……。

 このじいさんには、ナニが見えているんでしょうか、まったく想像も出来ません。とりあえず、その染め粉なる画材を手に入れてみようかと思いました。どんな発色をするのか、生の色をどうしても見てみたいです。

 とにかくこのDVD、大プッシュです。絵、音楽、彫刻、文章、なんでもいいから創作することに意味を持っている人には是非観てもらいたいですね。僕は妖怪になりたいのです。■■

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