「狼男アメリカン」のリメイクが計画中と聴いて気絶しそうな程嬉しい!狼男変身シーンを集めてみた

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坊主、ホラー映画好きかい?ん?おじさんはねえ、大っ好き!だよ。

みなさんはホラー映画って好きでしょうかね。

今となってはホラー映画の名手も随分と減ってしまった気がします。

かつては、ジョージ・A・ロメロ御大を筆頭に、トビー・フーパー、ウェス・クレイヴン、ジョン・カ-ペンター、ジョン・ランディス、などなど……、数多くの監督がトンデモなくクリエイティヴで恐ろしい物語を映像化してくれていたものです。

往年のホラー映画傑作選はまたいずれ書きたいと思っていますが、そんなホラー好きの僕が震えたニュースを共有したいと思います。

ホラー映画の動画を多数貼り付けていますので、苦手な方はお読みになられませんよう。

狼男アメリカンがまさかのリメイク!?

このニュースで僕は転げまわって喜びました。

ご存知ですか、この作品。

1981年ですから、なんと35年前の作品ですね。

僕は当時8歳の童貞少年でしたが、この作品を超ビビリながら観たんですね。

丁度レンタルビデオが流行り出した時代でもありましたので。

物語

この作品、ホラーといいつつもかなりコメディ色が強く笑える作品なんです。

物語そのものはなんというか実にシンプルです。

イギリスにヒッチハイク旅行へ出かけたアメリカ人大学生のディビッドとジャック。ある満月の夜、荒野を歩く2人は大きな獣に襲われる。近くに住む村人達によって獣は射殺されたものの、ジャックはその場で命を落とし、ディビッドも重傷を負う。朦朧とする意識の中、獣の正体を確かめようとしたディビッドだったが、そこには男の死体があるだけだった。

治療を受け、順調に回復するディビッド。しかし、彼の眼前には死んだはずのジャックが度々あらわれる。ディビッドにしか見えず、時が経つにつれ腐敗していくジャックは「自分達を襲ったのが狼男であり、生き残って“狼男の呪い”を受け継いだディビッドは満月の夜に狼へと変身する」ことを告げ、呪いの連鎖を止めるためにディビッド自ら命を絶つよう進言する。

苦悩するディビッドが決断できぬまま、満月の夜が訪れる。歪んでいく全身を体毛が覆い、ついに巨大な狼へと変身を遂げたディビッドは、咆哮と共に街へ出る。通行人を襲いながら大通りを闊歩するディビッドだが、駆けつけた警官たちの射撃により絶命。恐る恐る近づく人々が目にしたのは、人間の姿を取り戻し、静かに横たわるディビッドの遺体だった。

狼男アメリカン – Wikipedia

制作の背景

特殊効果担当のリック・ベイカーは、同業者で弟子にあたるロブ・ボッティンが狼男映画『ハウリング』にて手がけた変身シーンに刺激を受け、本作では「明るい光の中での変身」という意欲的なシーンに挑戦。これにより、1981年のアカデミー賞にてメイクアップ賞を受賞している。

狼男アメリカン – Wikipedia

wikiにも書かれている通り、特 巨匠の名前がバンバン出てきて気絶しそうになります。

ロブ・ボッティンといえば今更説明するのも気が引けますが、あの「遊星からの物体X(原題:The Thing、別題:John Carpenter’s The Thing 1982)」の特殊メイクを担当し一躍超有名になったクリエイタです。

師匠に当たるリック・ベイカーは、一番弟子であるロブ・ボッティンの仕事ぶりを見て大いに刺激を受けたんでしょうね。

ハウリングの同年、「狼男アメリカン」で素晴らしい変身シーンを作り出します。

そのシーンがこれ。

当時はもちろんながら、CG技術など存在していません。

VFXとは云わずSFXと呼んでいました。

簡単にいうと、総て実物で色々な素材を駆使して「それっぽく」見せていたんですよね。

僕は当時SFXにはまり込んでいました。

今やCGプロダクションとして有名なILMも、元々はSFXの工房だったんですよ。

ともかく、この映像は10歳に満たない童貞少年(僕の事)には強烈なインパクトがあり、未だに忘れられないイメージを脳裏に焼き付けてくれました。

幼い頃は夢に見てうなされた程。

そんな「狼男アメリカン」がリメイクされる。

これがwktkせずに居られましょうやいや居られません。

『ウォーキング・デッド』のクリエイター、ロバート・カークマンが『狼男アメリカン』のリメイクを共同制作し、オリジナル作品で監督を務めたジョン・ランディスの息子、マックスが脚本と監督に任命される。

『ウォーキング・デッド』のクリエイター、『狼男アメリカン』のリメイクを計画 | Rolling Stone(ローリングストーン) 日本版

 しかも、ジョン・ランディスの息子が監督に任命ですと!?

 ……。

 ……。ちょっと待ってちょっと待って。

 大丈夫なん?その人。

いくらジョン・ランディスの血を引いているからといって、父親と同じ感性や才能を持ち合わせているとは限らない事を、歴史が証明していると云うのに?

不安になった僕はちょっと調べてみましたよ。

1996The Stupids   Role: Graffiti Artist
1998Blues Brothers 2000   Role: Ghostrider
2008DupeYes  Short film
2008TumblerYes  Short film
2009Ghost Closet ’07Yes  Role: Ghost Girl / Ghost Cowboy 1 / The Gentleman Ghost. Short film
2010Burke & Hare   Role: Handsome Coachman
2012ChronicleYes  Story co-written with Josh Trank
2012The Death and Return of SupermanYesYes Short film
2014The SlapYes YesShort film
2015Wrestling Isn’t WrestlingYesYesYesRole: Himself. Short film
2015American UltraYes   
2015Victor FrankensteinYes  Based on Frankenstein by Mary Shelley
2015Me Him HerYesYes Role: Party Bystander
2015Mr. RightYes Executive 
2017BrightYes Yes 

Max Landis – Wikipedia

って。え!?マジで!?

「クロニクル」の脚本担当した人なのっ!?
クロニクル (映画) – Wikipedia

はい、全然ありー、絶対面白いー。

流石というかなんというか、ちゃんと才能が引き継がれていた珍しいケースだったんですね!

良かった!

その彼が脚本・監督を担当するというのなら、イッチョ見てやろうじゃんって気になりますね!(←偉そう)

狼男の変身シーン

「狼男アメリカン」のリメイクについてはひとまず安心したトコロで、そういえば狼男映画って最近あんまりないなーと気が付きました。

当然ながら狼男への変身シーンは各作品において見せ場の一つとなっています。

有名作品を拾ってみましたよ。

The Wolf Man(1941)

超名作、というか元祖。

この作品なくして狼男映画は語れませんね。

今見ると狼男つーか毛男?って感じですが、1941年当時は世界を恐怖のどん底に陥れたんでしょうねー。

この頃は、フェイドで映像を切り替えるだけでも凄まじいインパクトがあったんでしょうな。

何よりコレを作り上げて公開してしまったイカレっぷりに乾杯!

The Howling(1981)

いえね、今見たらね。

笑えますよ、確かに。

顔面がぷくぷくしたりとか、編集も長ったらしくてなんか滑稽ですよね。

逃げたら?って思っちゃうよね。

変身途中の顔面の不細工さったらないよね。

でもこれ本当に怖かったんですよー。

この特殊メイクを担当したロブ・ボッティンって当時22歳とかですよ。

狂ってるでしょ。

最高の狂人だと思います。

このセンスが後の映画界を発展させる多くのアーティストをビッシビシに刺激したのは想像に難くありませんな。

「5分前は人間だった」は、映画史に残る名宣伝文句です。

Wolf(1994)

 ジャック・ニコルソンも狼男を演じていましたよ。

この作品、あまり変身シーンを売りにした作りではありませんでした。

むしろ恋愛物でしょうかね。

あからさまな狼男描写も少な目です。

ポイントとしては、全然普通のまんまのミシェル・ファイファー(美人)が最も獣っぽい目付きをしてるって事ですね。

キャットウーマンを演じただけはあります。

大好き!

Bad Moon(1996)

突然マイナーな作品です。

作品自体は、騎乗位からの残虐シーンで開幕する力作で総合的には悪くない出来栄えなんですが、如何せん変身シーンがダサイのがもったいないですね。

丁度、CG技術の過渡期でまだCGアーティストがこなれていなかったり、CGツールが非力だったりしてイマイチな映像しか作れなかったんです。

しかしまあ、こんなプロセスがあったという事実は、重要な通過点だったんですよ。

Dog Soldiers(2002)

でも予算がないとCGも使えない、っていうね。

設定は思い切った事をヤっていてなかなか楽しめる馬鹿映画なんですが、予算の都合上変身シーンは見せてくれません。

狼男自体も編集のスピードが速すぎてなんだかわかんない存在ですし。

しかし、気持ちは伝わります。

作りたかったんでしょうねー。

なんとも暖かい目で観てしまいます。 

Underworld(2003)

時代はもはや狼男だけではインパクトが足りなくなってきます。

アンダーワールドは地味ながらも根強い人気を誇るシリーズですね。

狼男vsヴァンパイアがテーマですが、スタイリッシュな映像とスピード感のある演出がカッコイイ作品です。

狼男の変身が随分とスマートというかちゃっちゃと終わるようになって来ましたね。

CGももはや充分の見栄えに到達しています。

Van Helsing(2004)

コチラも狼男vsヴァンパイアがベースになっている馬鹿映画ですが、人間への変身が地味に凝っていて面白いです。

狼状態の毛皮を脱ぎ捨てるというアイデアはこれまで無かったんじゃないでしょうか。

映像表現の幅が広がった事で、色々のアイデアが実現出来るようになったって事ですね。

佳作。

The Twilight Saga: New Moon(2009)

ヴァンパイアの恋愛ものシリーズですが、2作目では狼族の変身が描かれていました。

もうテンポいいつーか、一瞬ですね。

ドン!みたいな。更に変身したらでっけー。

狼男というかもう単なるでかい狼、です。

質量保存の法則とか関係ないんでしょうね。

まそれは全作品ともそうか。

この頃以降、リアルさに不安要素はなくなっているので、映像作家達は「何を表現するか」という根源的な課題と戦う事になっていきます。

The Wolfman(2010)

流石にいい感じですね。

デルトロも狼男を演じました。

この作品は原点回帰というか、かつての「狼男映画」に対するオマージュが溢れています。

敢えてリアルな狼に変身するのではなく、あくまでデルトロが演じる「狼男」です。

世界観の表現なども丁寧さが感じられて、なかなかの出来栄えだと思います。

最後に

いかがでしたでしょう、狼男の歴史。

なんとなく「狼男アメリカン」のリメイクが、楽しみになって来ました?

来ましたよね。

それではともに待ちましょう。

いい作品になるといいですねー。■■

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