「南極料理人」を観た感想は『男視点の空気を楽しむ作品だなー』だった

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南極料理人を観ました。主演の堺雅人が昔から大好きで、彼の微不幸顔が見たくて。微不幸という程度が絶妙で良いんです。ほんんり情けない感じ。その堺雅人が主演で料理人を演じます。 

基本情報

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感想

この映画はストーリーらしいストーリーは一切なく(原作がエッセイだったこともあり)小さなエピソードの積み重ねで、登場人物達の人間関係を表現しています。大人の男8人が1年半の間南極で観測やそれぞれの仕事をこなしながら、ほんのり壊れていくけどなんだか楽しい出来事の一つにしかならない、と云う空気感。

 深刻な空気が一切登場しない作風は、「かもめ食堂」に近いなと思いました。かもめ食堂が女性の視点だったのに対して、南極料理人は完全に男の視点です。そう云う意味で僕としては物凄く見やすかったのです。そうそう男の感覚ってこんな程度よな、と安心できる感じに満たされていました。

 毎日、絶大な期待を持っているわけでもないし、いちいち記憶しているわけでもないけど、結局は食事の事って誰でもすこーしだけ気にしてる。

 この映画を観ると、食事が面倒だと感じている僕でもちょっとだけ心を許す気になれました。観終わった後はラーメンを食べたくなりました。なんと云うか、食器がカチャカチャと音をたてていて、むしゃむしゃと咀嚼する音とゴクリと飲み込む音が時折聞こえる、そんな状況ってなんか気持ち良くないですか。まぁ、僕としてはどこまで行っても自分が物を食べるという行為は面倒な作業であることに代わりはないのですが。

 この映画どこがいいか?と聴かれると具体的に説明出来ないのですが、おすすめな作品ですよ。ゆったりと流れに乗るように鑑賞してみてください。■■

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